潜在看護師の現状について

看護師の資格を取得しているにも関わらず看護師として働いていない人を潜在看護師と呼んでいる。
そして現状として、潜在看護師は年々増加傾向にあると言われている。
資格取得率については上がっているようだが、それに比例するようにして潜在看護師の人数も増えてきているところが深刻な現状だ。
その理由としては、看護師の離職率の高さが挙げられている。
潜在看護師の多くは一度は看護師として医療機関などに就業しているのだが、新卒で採用された看護師でおよそ7%、中途採用の場合でもおよそ10%の看護師が離職しているという。
その背景には看護師の人手不足による業務の負担が挙げられている。
仕事の忙しさや過酷さ、求められる内容についていけないと辞めてしまう看護師が多いと考えられるのだ。
その結果として看護師資格を持っているにもかかわらず潜在看護師となっている人が増えてきており、就業している看護師の負担がさらに増えるという悪循環に陥っているのだ。
そんな潜在看護師は看護師として就業していない代わりに別の業種や職種として働いている人が多く、ある程度期間を空けてから看護師として復職を検討するケースも増えてきているのが現状である。
これは育児や家事などのプライベート上の理由で看護師を続けることが難しくなっている人が多い点がポイントだと考えられており、収入面で安定している看護師に復職したいと考えている人が多いようだ。
このため潜在看護師をどのように看護師として復職させるのかが、現状の課題と言える。